2023.07.18

陰から支え、改革していく
情報システム部の仕事

大創産業の全ての部署、従業員、スタッフが使用しているであろうPCやレジ、その他のシステム。ITに関するそれら全てを支え、革新していくのが『情報システム部』。システム企画課 係長のT.Kさんにその仕事の裏側を伺いました。

経営企画本部 情報システム部 システム企画課 係長 T.Kさん
2015年に新卒で入社。入社後、2年間の店舗運営経験を経て、情報システム部へ配属。2022年からは『システム企画課』でインフラ整備などの現状維持や新しいシステムの導入提案などに取り組んでいる。

鮮度の良いデータを
誰もが見ることができる環境を

情報システム部とはどのような部署でしょうか?

情報システム部には大きく3つの仕事があります。システムの運用や保守、サポートをする仕事。各部門に特化した専門的なシステムの導入や開発を行う仕事。社内のインフラの整理やデータ分析関連の業務、DX推進業務等を行う仕事。私はその中でも、システムの運用や保守、サポートをする仕事をしています。

『システム企画課』ではどのような業務をされているのでしょうか?

今一番、私が業務で力を入れているのは、“データ分析”です。簡単に言うと、店舗の売上状況や商品の在庫状況などのデータを集め、実際に業務を行っている方々に数値としてちゃんと見せてあげる、というような環境を作ることに一番注力しています。

見えるようになったデータはどのように活用されているのでしょうか?

店舗の売上一つをとっても、いろんな軸で考えることができます。利益を生み出しているのは、どの商品の売上だったか、どのジャンルの売上だったか、さらにはどのメーカーさんの売上だったかなど。細かくいろいろな角度から見ることができるような数値・データを用意しているので、今後の対策や戦略に役立てることができるのです。

数値の見える化で、対策は立てやすくなりますね。

当然それは、商品毎の売上や店舗毎の売上などのデータも見ることができるため、商品本部や店舗運営本部といった、各部門が望むデータの形で提供することもできます。それぞれが求めている数十パターンの見せ方を私たちは用意しています。
見たい数字が見ることができて、自分で判断できるような環境を整えたいと常に考えています。そしてそれが鮮度の良いものであれば尚いいです。データに強い会社にしたいですね、私としては。

時には全店舗に関わる
攻めた提案も

データ分析以外にはどういった業務がありますか?

私が携わっているものでは、大きく2つの業務があります。一つは、大創産業の『ネットストア』というECサイト関連の業務です。業務効率化やデジタル化というところで、いろいろな提案をさせていただいています。
もう一つは、DXを推進する部門の新たな取組みや新システム導入検討の議論にも同席しています。どちらに関しても、従業員の利便性を良くしたい、効率化を図りたい、お客様から頂戴するご指摘を解決するためにはどうすれば良いのかという観点で検討・提案を行っています。

今までの業務の中で印象的な出来事はありますか?

私が情報システム部に異動したときには「老朽化していた全システムを刷新する」という大規模プロジェクトが発足したことですね。
その中で私が携わったのが、自社ポータルの導入、自動釣銭機の全店舗導入でした。そしてそのプロジェクトの延長線で、キャッシュレス決済や、セルフレジの導入にも携わらせていただきました。

情報システム部としてはかなり攻めた提案だったのでしょうか?

そうですね。まず新しいことを提案する時は、総論賛成・各論反対になりがちで、最初はあまり受け入れてもらえなかったですね。例えば、自動釣銭機の導入だと店舗オペレーションが大きく変わることなので「全国で何店舗・何人のスタッフがいると思っているんだ」という感じで(笑)。
なので、『お金の数え間違いがなくなる』『お金を触るストレスがなくなる』という定性的なメリットを打ち出しつつ、色々なシミュレーションを行い、実際に概念実証を行ったうえで投資対効果を提示し、これならやってみようという主管部門の合意を得ることで、全店舗導入にまで至りました。

提案から導入までのスピード感はどう感じましたか?

情報システム部の提案に対して、代表を含めた経営層がスピーディーにご判断していただけたのと、主管部門の方々から積極的にご協力いただけたので、こういった大きな取り組みに対しても、とても早く実現させることができたと感じています。
ちょうどコロナ禍前後だったので、セルフレジやキャッシュレス決済については非接触の需要が世の中的に高まったということもありますが、物事が決まるとそこからのスピードが早いのが、大創産業の特徴の一つだと思います。

システム構築のこだわりは
単純明快&使い勝手の良さ

この仕事のやりがいはなんでしょうか?

データ分析の面で言うと、課題を見つけてそれを部署連携で業務改善を図っていく面白さがあります。 キャッシュレス決済の導入などについても、SNSの反応を見るとお客様にとっても好評だったりするので、大創産業だけではなく、お客様にとってもすごくメリットがあったんだ、という実感が得られたり、 やりがいはとても大きいですね。

仕事に対するこだわりがあれば教えてください。

わかりやすいシステムや使い勝手の良いものでないと、ユーザーに定着しないと考えています。新しいシステムを導入するとき、大半の人は拒絶反応を起こします。今まで使っていたものの方が慣れていて使いやすいからです。
だからこそ、新しいシステムを使ってもらうためには、今よりも利便性が高く、初めて見てもわかりやすい、そして説明書を読まなくても基本的な操作ができる、といったことを念頭に置いています。皆さんにご説明するときも、できるだけシステム用語は使わないように心がけていたりします。

情報システム部ではどのような方が活躍できるのでしょうか?

前提として、ITの知識がないとダメ!ということはありません。部内の社員もサポートしますし、実際に業務をやりながら学んでいける環境はあります。
ただ、システムの運用や保守や導入開発となると、専門的な知識は必要になってくるので、自己学習も必要にはなってきます。なので、しっかりとコミュニケーションが取れて、新しい技術などの情報収集が好きな方ならば、活躍できるのではないかと思います。

その他にも活かせるスキルや経験はありますか?

一部SaaSやASPを利用していますが、ほとんどのシステムがAWSで開発していますので、AWSを使われていた方、もしくは、業務システムの開発・運用等に携わっていた方であれば、より馴染みやすいと思います。もちろん必須ではありません。

各部門と連携しながら
改革、改善、改修を

情報システム部のミッションとはなんでしょうか?

“サプライチェーン改革”です。適切なタイミングで、適切な商品を、適切な物量、適切な価格で、販売できる状態にすること。サプライチェーンを最適化することが私たちのミッションだと考えています。
そのためにも、各部署との協力や連携が重要になってきます。各部署の目指す姿に合わせて、システム導入検討やサポート、既存のシステムの改修を含め、それらに対して全力で伴走していく、ということが現状の情報システム部の考えていることです。

大創産業における、情報システム部の立ち位置についてどうお考えですか?

縁の下の力持ちだけど、攻めた提案もしながら底上げしていく存在だと思います。陰ながらサポートしていく立ち位置というのは、これからも変わらないと思います。
私たち情報システム部が関わっていない部署はほぼありません。だからこそ、部署同士で良い関係を築いていきながら、新たな提案を積極的に行っていくことで、会社が回り、成長していくのではないかと思っています。

今後の情報システム部の取り組みについて教えてください。

まだ具体的なところまで進んでいませんが、AIの活用も視野に入れています。今、データ分析に注力できているので、そこから次にできることは“予測”の部分です。
その予測にAIを活用し、より業務の効率化などに力を入れていきたいと考えています。新商品の発注量の予測やメディア露出・販促時の売上予測などもできるようになれば、さらに働く環境の改善やお客様の利便性にも繋げることができるはずです。AIに興味がある方にとっても、今後楽しめる部署と言えるかもしれません。

最後にこれから入社される方たちにメッセージをお願いします。

お客様に商品をお届けするための一端を担っているという実感を得られるのは、小売業の情報システム部のメリットだと思います。もちろん、専門的な知識も活かせる会社ですので、「自分が携わったシステムが大創産業を動かしているんだ」という面白さも味わえると思います。
そういった野望をお持ちの方や、システム関連の業務に興味のある方であれば、楽しく仕事ができると思います。一緒に働けることを楽しみにしています。

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