2023.07.18

デザインの領域を広げて
想像以上の自分になれる。

毎月、数多くリリースされるDAISOブランド商品。それらのデザイン面を担うのが、M.Mさんが所属するデザイン課です。お話を伺う中で、たくさんのデザイン経験が積めるだけでなく、デザイナーを超えた想像以上の経験ができることが判明しました。

東京本部 デザイン課 M.Mさん
2018年、新卒入社。学生時代は教育学部で美術の教員免許取得を目指しながら油絵を学ぶ。卒業時に企画やモノを作ることが好きであることに気づき、デザインに携われる大創産業に入社を決意。幅広いデザインに関わりながら自身の可能性を広げている。

毎月、1200商品の
デザインを手掛ける。

どのような経緯からデザイン課で働くようになったのでしょうか?

入社後の3年間は店舗勤務を経験し、2年目からは店長も経験しました。もともと私は幅広いデザインを経験できると考えて大創産業への入社を決めたので、入社時から“デザインの仕事がしたい”と人事部に伝えていたんです。店舗の仕事をしながら独学でデザインの勉強を続け、人事部にアピールするためにカラーコーディネーターの資格なども取得しました。そして入社から4年目に、念願叶ってデザイン課に配属になりました。

デザイン課について教えてください。

デザイン課は、大創産業内の様々なデザイン案件に関わる部署です。主に担うのは、商品パッケージのデザインです。
販売促進関連では、店舗のPOPまたは販促物、インスタグラムの画像作成、HPやECサイトの特集ページやバナーの制作などにも関わります。デザイン課では、毎月1200商品のデザインに関わるので、課内のメンバーで分担して対応しています。

毎月1200商品ですか!?

そうは言っても、デザイン全てを私たちが行うわけではありませんよ(笑)。例えば、パッケージデザインでは、私たちがデザインする場合もあれば、各メーカーが作成してくる場合もあります。メーカーが作成する場合は、デザインを私たちで確認・監修します。既定のルールが守られているか、同じラインナップの商品とデザインが統一されているかなどをチェックして、DAISOブランドとしてお客様に魅力が伝わるデザインに仕上げます。

外部の方と連携しているのですね。

外部の方たちとの連携はとても大切です。メーカー以外にも、HPを担当してもらっているWEB制作会社や翻訳をお願いしている会社などとも協力しながら進めています。翻訳に関しては、商品名やパッケージに記載する注意事項などの外国語翻訳を依頼しています。お客様に正しく伝わるように表記の仕方を間に入って調整するのですが、そういったこともデザイン課が担っています。

お客様が選びやすく
ポイントが伝わるデザイン。

日々どういった業務を行っているのでしょうか?

私はパッケージをメインに担当していますので、自分でデザインをしながら、メーカー作成のデザインの確認・調整も行います。デザインの他に文字校正も行いますし、キャッチコピーが決まっていなければ自分で考えることもあります。
企画から携わる場合は商品本体の色やデザインからバイヤーと一緒に決めていきます。有名キャラクターのライセンスが絡む商品を手掛けることもありますが、その場合は企画からパッケージ、販促までを一貫して関わります。

デザイン面で気を付けていることはありますか?

パッケージで言えば細かく要素が決まっていて、DAISOブランドの既定のルールもあります。でも、一番重要なのは“お客様に訴求したいポイントがきちんと伝わるデザイン”であることです。当社は商品数がとても多く、微妙に大きさが違うものや色が若干異なるシリーズ商品もあります。その場合は統一感を持たせつつ、お客様が選びやすくするために、陳列した時に違いがわかるようにデザインを工夫します。

バリエーションを考えるのも大変そうですね。

他社商品とデザインが同じになってはいけないですし、売り場に出たときに雰囲気が違ってもいけないんです。そのため、私は依頼が来た時に、インターネットで「市場にはどういうデザインがでているのか」をまずは調べます。時には実際にお店に行って、市場調査をすることもあります。また、社内にはこれまでつくったパッケージが全て保管してあり、ドライブで共有されています。それらを参考にする場合もあります。

どのようなときにやりがいを感じますか?

担当した商品を売り場で見るのも嬉しいですが、お客様が実際に手に取っているところを見た時が一番やりがいを感じます。それから、一番挑戦したかったWEB関連の仕事でECサイトの案件を任せてもらえた時は、とても楽しかったのを覚えています。有名キャラクターの企画商品が出るタイミングでプロモーションが必要になり、メイン担当を任せてもらえたんです。以前から上司にWEB関連に挑戦したいと伝えていたのですが、それを覚えてくれていて、「やってみなよ」と声をかけてもらえました。嬉しかったですね。

デザイナーを超えた
成長ができる。

大変に感じることはありますか?

商品化の流れの一部としてパッケージデザインがありますので、デザインの納期が遅れては大変です。複数のパッケージを並行しながら、それ以外のデザインも行うので、進行管理が一番大変ですね。納期を守りつつ、デザインの質を守るためには、スケジュールや工程の管理と、仕事の優先順位を決めることが重要です。
最初に納期を確認してから進めますが、実はその時に店舗勤務の経験も活きてきます。“季節商品ならこの時期に売り場に出ていないと大変だよね”ということが感覚でわかるようになりますから。

デザイン課のメンバーについて教えてください。

私も含めた新卒入社は学生時代にデザインなどを学んでいて、中途入社の方たちは、デザイン会社や印刷関連の出身者です。それぞれが得意とする分野を持っているので、頼りになる方ばかりです。私も、印刷会社とやり取りをするときは印刷業界経験者に相談して、WEBで困れば前職でWEB関連を専門にしていた方にアドバイスをもらっています。

デザイン課ではどのような成長ができますか?

年数が経てば徐々にデザインの実作業の割合は減ってきますが、その代わりにディレクションや企画に携われるようになります。私のように自分が挑戦したいことを任せてもらえる場合もありますし、色々な業務を手掛けることで、モノの作り手としての幅が広がると思います。

デザインだけではないんですね。

そうなんです。一般的にイメージするデザイナーとは違う成長かもしれません。デザインや見え方に関する調整や監修を行うディレクターのように感じることもあります。最近、若者に人気の大規模ファッションイベントとコラボレーションした際は、有名タレントさんに「こういう雰囲気にしたい」と伝えて、ポージングなどもこちらで考えたものをお願いしました。このような経験ができるのも当社のデザイン課ならではだと思います。

主体的でいれば
自分で可能性を広げられる。

これから力を入れていくことはありますか?

先ほどの企画業務のように、今は企画から関わる案件が増えてきていると感じています。現在も2人1組で何かしらの企画に携わっていますから、企画全体の進行を管理するような業務も増えてくると思います。また、近年の原価高騰から、物流コストを下げるための取り組みにもデザイン課が携わっています。
パッケージが大きすぎる既存商品をリサイズすることで物流コストを下げて、売り場の陳列できる数も増やせます。新商品、既存商品のどちらにも携わり、会社の成長に貢献できる部署だと思います。

今後の目標について教えてください。

パッケージ業務と並行して担当しているECサイトの売り上げを、デザイン力を通してさらに伸ばしていきたいと考えています。ECサイトの特集などもインスタグラムなどのSNSと連携して、もっとお客様にアピールしていけるものを作っていきたいです。
また、企画の段階から入って、「こういう見せ方でこういう商品を売っていくのはどうですか?」ということも一緒に考えていけたらと思っています。それを実現するためには他部署の方たちとのコミュニケーションの時間をもっと増やさなければいけないと感じています。そういったことも頑張っていきたいです。

最後にメッセージをお願いします。

私は「デザインがしたい」「WEBに挑戦したい」という思いを周りの方たちに伝えていましたが、具体的にやりたい仕事をイメージしながら働き、周りにも伝えることが大切だと思います。店舗経験があることは強みになるので一般的にイメージするデザインの仕事とは違うこともありますが、他部署と明確に区分されていない仕事の領域もあるので、主体的でいれば、自分の領域を超えることもできるし、思った以上に挑戦させてもらえる範囲が大きいと感じられると思います。

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