2023.07.18

「若手社員が感じた“アメリカからみたDAISO”」
~Henshin Plan成功のために~#2

■■ 株式会社大創産業 取締役×社員 座談会 ■■

「Henshin Plan」について

海外の売上比率の拡大を目指す方針の大創産業。その要となるのが、人口約3億3,000万人――小売における大きな可能性を秘めたアメリカ市場への出店です。そのため現在は約120店舗のアメリカ出店数を、2030年には1,000店舗到達へ拡大させる事業プロジェクト「Henshin Plan」が動き出しています。

大創産業では計画推進にあたり、現地の従業員をけん引し、新店立ち上げ・店舗運営に参加する「アメリカ研修」を実施しました。参加条件は、海外市場におけるDAISOの規模拡大に意欲的な人材であること。「社歴を問わず、チャレンジ意欲をカタチにできる場を創りたい」という想いのもと社内公募しました。今回の記事では、実際にこの研修に参加し、アメリカ市場でのDAISOへの反響を肌で感じてきた若手社員3名、そして取締役・鈴木との座談会の様子をお届けします。

対談者

■ 取締役 鈴木 拓 (2001年入社。店舗運営本部部長・海外事業本部部長などを経て、2021年より取締役に就任。)
■ A・K(入社3年目・店舗運営本部。2024年3月から米国大創への赴任が決定。)
■ T・Y(入社3年目・店舗運営本部。2024年3月から再度アメリカ搬入研修へ参加予定。)
■ S・S(入社3年目・店舗運営本部。2024年3月からGL情報システム部GL運用課へ配属が決定。)
※若手社員は研修・座談会時は入社2年目

アメリカ市場から見たDAISOのイメージとは?
現地の「生活基準に寄り添う」という課題

実際の店舗運営を通じて感じた現地の消費者の反応はどんなものでしたか。
日本の食品やキャラクター商品が人気で、現在は「雑貨屋」のようなイメージを持たれているようです。
商品へのリアクションも「可愛い!」とか「ユニークで面白い」というものが圧倒的に多いですよね。買い物の仕方も、日本のように“コスパを重視している”という印象はあまりないかと。
そうですね。アメリカでは「ナショナルチェーンの雑貨屋」という位置づけの小売店があまりないので、車を30分ほど走らせて、わざわざ来てくださるお客様もいました。来店頻度は月1回ペースであっても、そのタイミングで大量にお買い物をしてくださる印象です。
なるほど。日本のブランドだと喜ばれる点は、魅力として今後も伸ばしていきたいところだよね。とはいえ、日本で抱かれるDAISOのイメージのように、生活と身近で、より当たり前の存在であることの魅力も知って欲しいところかと思うけど…そういった側面ではアメリカでの認知度はまだまだ足りないのかな。
そう思います。ただ、新店舗のグランドオープン時に400人ものお客様が並び、お祭りのように買い物を楽しんでくれる様子なども見ていて、アメリカのお客様の反応の良さも感じています。だからこそアメリカ全体で出店数を増やすことで、認知度やニーズの幅を広げられる可能性が十分にあると思っています。
いい話だね。では、そのために取り組むべき課題はどんなところにあると思う?
もっと現地の方々の「生活インフラ」に携わるような、身近な存在になるためのアクションをして、来店頻度を上げる必要がありますね。アイデア商品などは用途を説明すると、現地の従業員さんも驚いたり、喜んだりとリアクションはとても良好なのですが、商品によっては見ただけでは使い方が分からない…という声も耳にします。
確かに。メジャーや計量カップに記された単位が、日本の文化に合わせた内容のものが販売されていますよね。こういった商品内容のカスタマイズは急務かと思います。そのためにも、こちらも現地の生活スタイルの理解度を上げて、アメリカの基準に合わせた商品を新たに開発していくことが求められると思います。
より一層、現地の生活への理解度を深める必要があるんだね。
あくまで見据える対象(ターゲット)は、「すべてのお客さま」なので、もちろん現状、期待が寄せられるキャラクターグッズなどの領域も大切にしながら、アメリカの人々の生活に密着する商品ラインナップを拡充していくことが理想です。これができれば、現状の日本と同様に「DAISOに行けば何でもあるんだ」というイメージの浸透や、顧客層の拡大に繋げられると思います。

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