大創産業には多くの女性が活躍していますが、彼女たちはどのようにキャリアを切り開いていったのか。今回は、300円SHOP運営課の課長に昇格されたA.Aさんに、キャリアの遍歴や大創産業で理想のキャリアを実現するためにはどうすればいいのかを伺いました。
運営企画部・300円SHOP運営課 課長 A.Aさん
2012年、新卒入社。入社から店舗運営に長年携わり、タイの人気ファブリックブランドの日本初出店やStandard Products(スタンダードプロダクツ)の事業立ち上げにも携わる。2023年7月に300円SHOP運営課の課長に昇格し、現在はStandard ProductsとTHREEPPY(スリーピー)のブランド責任者として奮闘している。
入社後のキャリアの歩みについて教えてください。
私は入社後、近畿エリアや九州沖縄エリアなどで8年間、店舗運営業務に従事してきました。その後は新規事業に携わるようになるのですが、そのきっかけが、リボンバッグで有名なタイの人気ファブリックブランドの日本初出店や店舗運営などを手掛けたことです。 その後はStandard Productsを事業立ち上げから携わり、イチからブランドを作ることも経験しました。2023年7月からはStandard ProductsとTHREEPPYの両ブランドを手掛ける300円SHOP運営課の課長へ昇格し、今に至ります。
昇格時に評価されたポイントはどこだと思われますか?
自分自身ではこれというポイントがわからないのですが、上司からは「Standard Productsの事業立ち上げの経験など、課長職に見合う仕事をこれまでしてきている」と評価していただきました。私としては、ただ必死になっていただけなんですけど (笑)。それでも、これまでのことが評価されたのは素直に嬉しいです。今回の昇格を機会に、私の経験を周りに伝えて後輩をどんどん育てていきたいと思っています。
現在のキャリアは、入社前に思い描いていた通りですか?
実は、会社員として働くイメージをきちんと持たずに入社したんです。キャリアというより、仕事に対する漠然とした憧れがあって、留学経験などから“海外とつながっている会社で働きたい”と思っていました。世界に展開している大創産業に興味を持ったのもそのためです。ですから、今のキャリアは入社前には想像もしていませんでした。
海外に興味があったんですね!
入社当時の話です(笑)。入社1年目でロサンゼルスに3ヶ月間出張に行き、海外店舗の立ち上げに参加したのですが、そこで意識が変わりました。実際に店舗運営を経験すると、言語の壁というより、店舗のオペレーションや仕組みの方が壁に感じてしまったんです。知識が無い1年目なので当然ですが、まずは目の前の仕事をしっかり学ぶことの重要性を痛感しました。理想や憧れを抱くよりも前に、ベースとなる基礎を身に付ける大切さを学んだ出来事です。
現在の仕事について教えてください。
300円業態の2つのブランドを担当する部署で、責任者としてブランドマネジメントなどを行っています。何か新しい取り組みを始める際は各部署と協議し、外部パートナーなどと協力して様々なことを決めていきます。方向性やルールが決まればマニュアルなども作りますね。さらに新店舗の立ち上げと、店舗運営のサポートや販促物などの指示も行います。
昇格前後で変わったことはありますか?
意識面が大きく変わったと思います。私がプレッシャーを感じないように、上司は「これまで通りで大丈夫」と言ってくれていますが、管理職になったので今まで以上に数字を意識するようになりました。それから、自分でやった方が早いと思うことも、なるべく人に任せるようにしています。これは先ほど言った“後輩を育てる”という意味でも、強く意識しています。一人でできることには限界があります。協力者や仲間を増やすことがとても大切ですから。
人を育てるうえで心がけていることはありますか?
なるべく見本を見せること、そして“一緒にやろう”という雰囲気をつくることです。これは私自身も先輩から学んできた、社内に根付いている考え方です。それから、なるべく風通しの良い雰囲気をつくること。私もそうでしたが、上長に相談したくても「忙しいかな」と気を遣って言い出せないことってありますよね。だから私から「何か困っていることない?」と、こまめに聞くなど、こちらからコミュニケーションをとって話しやすい雰囲気作りを心がけています。
転機になった仕事はありますか?
新規事業に立ち上げから携わった経験が、私を変えてくれたと思っています。というのも、それまで私は、人に頼ることも、周りを巻き込むことも苦手でした。でも、それでは新規事業は前に進みません。新規事業を経験したことが一つのきっかけになって、色々な人に助けを求めたり、声をかけたり、頼ることができるようになったと感じています。気づくと様々な部署に顔が利くようになっていて、自分の一つの武器になっていました。
働く環境について教えてください。
入社からすごく早い段階で店長を任せてもらえるなど、社歴や性別の垣根なしに公平に評価してくれる会社です。休暇制度も整備されているので、ワークライフバランスもしっかり取れています。休日はタイ式マッサージできちんとリフレッシュして生き生きと仕事ができるし、頑張った分の評価もされる。多くの女性にとっても、きっと働きやすい環境だと思います!
確かに、女性が多く活躍しているイメージがあります。
私の周りには、社員に限らずスタッフさんにも女性で活躍されている人はたくさんいます。男女問わずに意見を言いやすい環境というのは、働きやすいです。入社当時、世間一般では店舗の店長というと男性ばかりのイメージでしたが、大創産業はスタッフさんも含めて女性が多いことに驚きました。女性であっても店長として活躍されている方が多くて、“私も目指せるんだ!”と、勇気をもらった記憶があります。
目標となる人が近くにいるって大切ですね。
その通りです。社歴が2つ上の女性の先輩は、今も私の目標です。みんなの先頭に立って色々なことをされている姿が、とにかく恰好いいんです。現在は、私が新人の時よりも活躍している女性が多くなっていると感じます。実際に活躍する女性の先輩たちを間近で見られる環境があることは、とても良いことだと思います。将来をイメージしやすくなりますから。
今後の目標を教えてください。
今携わっているStandard ProductsやTHREEPPYはまだ新しいブランドなので、ダイソーと比べると認知度に圧倒的な差があります。なので、ダイソーと切り離しても認知されるブランドとして確立させることが当面の目標です。 日本のブランドとして皆さんに認知してもらって、そこから先に海外へ広げていくことができたら素敵だなと思います。
理想のキャリアを実現するために大切な事とは?
入社間もない頃に「希望する仕事をしたいなら、まずは目の前の仕事で成果を出すことを心がけなさい」と、当時の上司に言われたんです。私はすごく飛び抜けてできることがあるわけではなかったので、その言葉を信じてこれまでの仕事に向き合ってきました。それもあって社内でも珍しい新規事業の立ち上げなどを任されたのだと思います。ですから、まずは与えられた仕事に正面から向き合うことが大切だと思います。
最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。
入社したらぜひ、様々な部署の方たちとどんどんコミュニケーションをとって、関係性を築いてください。大創産業には人のつながりを大切にする方が多いですし、私がこれまでやってこれたのも、助けてくれた方たちがたくさんいたからです。つながりを一つでも持っておくと直接関係ないことでも数珠つなぎのようにつながります。「これならあの人に聞けばいいよ」とつないでもらったり、全然違う会話の合間に役立つ情報やアイデアのヒントが隠れていたり。色々な人とコミュニケーションをとることは、自分に有利な環境をつくるための第一歩です。