2024.09.27

DAISO USAのステファニーさんに聞く
『DAISO』のこれまでとこれからの取り組み:後編

前編・中編では、ステファニーさんのキャリアの歩みから始まり、グローバルなリーダー育成に対する取り組みについてお伺いしました。この後編では、DAISO USAでのサポート体制や制度、海外でキャリアを築くためのポイントについて教えていただきました。



グローバルな成長を支える
オープンマインドな環境

DAISO USAで働く従業員へのサポートについて教えてください。

DAISO USAでは、コーチングやコンサルティングに多くの時間を費やしています。加えて、リーダーシップについても考慮し、労働力の安定的な稼働に注力しています。例えば、私たちが日本で働く機会がある場合、それを成功させるためには現地でのサポートが必要不可欠です。適切な人材の確保や市場競争力の維持、充実した福利厚生の提供などが重要な課題となります。

また、職場環境の整備やパフォーマンス管理、公正な業績評価も求められます。目標達成に向けた具体的な戦略やデータ活用の方法についても検討しています。従業員のパフォーマンス向上や学習、能力の開発に私たちはより多くの時間を費やしています。

アメリカでは自由に意見を述べられる環境作りなどは行っていますか?

私たちは企業文化を育むことにも深く焦点を合わせています。オープンで透明性のある環境を作り、グループ内にリーダーが一人もいない、ということが起きないようにしています。アイデアや意見を自由に出せる環境を作ることで、アメリカでも日本でも従業員が安心して意見を述べられるようにしているのです。たとえすべての意見に同意できなくても、少なくとも話を聞き、お互いの意見を尊重できる環境を作ることが重要です。

DAISO USAの職場の雰囲気や文化について教えてください。

DAISO USAは、コミュニケーションを重視した、オープンな文化であることが特徴です。店舗リーダーが従業員と積極的にコミュニケーションを取り、上司や経営陣とも自由に意見交換を行えるようにオープンドアポリシーを実践しています。そうすることで、従業員が意見を述べやすくなり、組織全体の透明性が向上しています。



モチベーションを高める
さまざまな取り組みや制度の導入

従業員のモチベーションを上げるための取り組みについて教えてください。

最近では報酬と表彰プログラムを導入しました。年末の会長賞の受賞や、日々の業務の中で優れた成果を上げた従業員を評価するようにしています。これにより、従業員が努力に対して報われるメカニズムを構築しています。単に給与を上げるだけではなく、口頭での賞賛や表彰を通じてモチベーションを高めることが重要なのです。このように従業員の意見を取り入れながら、文化やSOP(Standard Operating Procedure:標準作業手順書)の改善を図り、報酬と表彰を通じてモチベーションを高める取り組みを行っています。

その他にも取り組んでいるものがあれば教えてください。

「社員感謝週間」という制度を設けました。昨年は「社員感謝デー」と呼ばれていましたが、その日は「ピンクデー」としてアメリカでも認知されています。今年はその要素をDAISO USAでも取り入れ、「ピンクウィーク」として6月に開催しました。この期間中は、互いを認め合い、協力してくれる人々に感謝するための楽しい活動をたくさん用意するようにしています。

また、報酬総額についても常に見直しております。一般的に考えうる従業員のニーズを満たしつつ、市場で競争力を持つものでなければなりません。社員感謝週間や報酬プログラムを通じて、働く従業員の努力に報いる環境を整えることに努めています。




DAISO USAでキャリアを
築くために必要なこと

海外でキャリアを築くための大切な要素を教えてください。

海外でキャリアを築くためには、異文化に対する適応力が欠かせません。私自身も、異なる文化やビジネスに触れてきたことで、自分自身の視野が広がり、新しいスキルや知識を身につけることができたと実感しています。異文化に対するオープンマインドと柔軟な姿勢は、きっと皆さんの成功の鍵となるでしょう。DAISO USAでも同様で、日本の本社との連携が非常に重要です。異なる文化背景を持つチームメンバーと協力してプロジェクトを推進するためには、コミュニケーションと相互理解が不可欠。皆さんも、異文化に対する柔軟な姿勢を持ち、多様な考え方や価値観を尊重することを心掛けてみるとよいでしょう。

ステファニーさんは異文化交流に抵抗はありませんでしたか?

それについては、私の家族のことも少しお話ししなければなりません。私の経歴はアリゾナ州から始まり、コロラド州デンバー、そしてテキサス州への転勤を経て、現在のアメリカ合衆国カリフォルニア州に至ります。この過程で、私の家族、特に息子と娘は常に私の支えとなってくれました。息子はアリゾナの大学、娘はニューヨークでデジタルメディアのマーケティングを学んでいます。家族のサポートがあったからこそ、異文化での適応や新しい挑戦を乗り越えることができました。

海外でのキャリアを考える際には、異文化に対する適応力の重要性はもちろんですが、新しい環境でのチャレンジに立ち向かう勇気や、周りの家族のサポートまで、多くの要素を考慮する必要があります。決して簡単なことではありませんが、私たちも全力でサポートしていきますので安心してください。

最後に海外での活躍を目指す学生の方たちへメッセージをお願いします。

海外でのキャリアは、多くの挑戦と大きな成長の機会を得られます。海外でのキャリアに向けた事前の準備と異文化を受け入れる柔軟な姿勢、そして現地でのネットワーク構築を心がけることで、海外でのキャリアを成功させることができます。挑戦を恐れず、自分の可能性を信じて、一歩踏み出してみましょう。

言語の壁を理由に敬遠する人もいますが、現在の翻訳ツールを使えば英語がわからなくても会話についていくことは可能です。言語が障害になる理由はありません。皆さんが海外でのキャリアを成功させることを心から応援しています。皆さんにとって、前向きな一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。

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