2023.07.18

困りごとを無くす改善推進課は、
あらゆる経験を活かせる。

ムリ・ムダ・ムラを無くして、あらゆる業務改善を行う大創産業の改善推進部・改善推進課。「カイゼン」という言葉が世界に広まるほど改善活動は世界中の企業で重要視されていますが、大創産業における“改善”とはいかなるものか。K.Yさんに伺いました。

改善推進部・改善推進課 K.Yさん
2017年、新卒入社。学生時代のラゾーナ川崎店でのアルバイト期間を合計すると、ダイソー歴は9年!店舗運営を経て2022年3月から新設された改善推進部・改善推進課に配属になり、お客様やスタッフさんの声に耳を傾けながら改善活動を支えている。

悩みや困りごとを改善し、
「こうしたい」を実現する。

どのような経緯から改善推進課で働くようになったのでしょうか?

入社して店舗勤務を経験する中、スタッフさんから「こういうことで困っている」「こんなことに悩んでいる」という相談を受けるようになったんです。
しかし、入社間もない私にどうこうできるわけもなく、エリアマネージャーによく相談していました。そのエリアマネージャーが、改善推進部の前身である業務改善部を兼務されていた方で、色々なお話やアドバイスをいただきました。その経験が業務改善という仕事に興味を持つようになったきっかけです。今年の3月に改善推進部が新設され、念願叶って配属になりました。

昔から相談されることが多かったのですか?

そうですね。友人などにも頼まれごとや相談をされることが多かったと思います。それから、ダイソーでアルバイトとして働いているときに「もっとこうできたら」と、私自身が思うことがよくあったんです。
例えば、お客様に商品の売り場を聞かれてご案内すると、案内先で商品について質問を受けることが多くて、なかなか他の仕事に手を付けられないことがあります。これも何かを工夫すれば、解消できるのではないかと思うんです。働きながら漠然と、「こういう困りごとを解消できる仕事をしてみたいな」と思っていて、改善推進課に配属されたのは、願っていたことが実現できたことの一つだと思います。

改善推進課の役割について教えてください。

今はどの業界でも、円安や原価高騰で従来の金額を維持するのがとても困難になっています。大創産業もその渦中にいますが、私たちは、世界の生活インフラとして、ワンプライスいう価格を守り続けたいという強い想いを持っています。
それを実現するためには、業務の生産性をさらに上げて、原価高騰や円安への対策を行う必要があります。そのための改善を行っていくことが、私たちに求められているミッションだと思います。改善の先にはお客様がいるということを常に意識して、社内のあらゆることに絡んでいく部署です。

ムリ・ムダ・ムラ・を無くして
生産性を上げる。

日々どういった業務を行っているのでしょうか?

新設の部署なので、今は主に店舗の業務改善が最優先です。まずは、店舗業務の中で「ムリ・ムダ・ムラ」を無くして生産性を上げることに取り組んでいます。少し具体的に言うと、「トヨタ生産方式」の中でQCサークル活動というものがあります。
これは小集団改善活動とも言うのですが、各店舗の店長とスタッフさんを一つのサークルとして考えて改善活動を行っていきます。ダイソーでは改善を行うモデル店舗90店を立ち上げて、私たちはそこで行われる改善活動のフォローや、軌道修正、サポートをしています。

実際にどのような改善を行っているのですか?

例えば、店舗から出てくる困りごとの一つに「シフト作成に時間がかかる」というものがあります。そこで、店舗のスタッフさんの希望シフトを入力すれば、自動でシフトを組んでくれるツールの導入を進めています。
月に一回、改善会議を行っているのですが、90店舗の改善の好事例を報告・共有しながら、上記のような店舗の改善ができるツールなどの導入も進めています。この改善会議で発表された好事例はマニュアルとして配布するなど、半年に1回程度のスパンで他店舗が参考にできるように配信もしています。

改善によってどのくらい生産性が上がるものなのですか?

商品補充の改善の例で言えば、オリコンという大きな箱に商品を入れて売り場に出て、一つの商品を出し終えるとバックルームに戻ってもう一度商品を詰め直す、という感じに繰り返していました。
そこで、バックルームで商品を仕分けする際に、ペンはペンでまとめたり、売り場が近いものをまとめたりするなど、簡単にできる改善をしました。売り場に商品を出す前の商品の荷捌きの精度を上げて、無駄な移動を無くすことが狙いです。改善前は1時間に400個しか出せなかった文房具の担当者が、600個も出せるようになりました。

改善活動は、
お客様とスタッフのため。

難しさを感じることはありますか?

改善活動を店舗スタッフさんに定着させることが難しいと感じています。スタッフさんからすれば、日々、商品の補充や接客もしながら、売り場変更などもやらなければなりません。
その限られた時間のなかでムリ・ムダ・ムラを減らし、スタッフさんの働きやすい環境作りの為にも改善活動が必要です。誰もが正しい方法で行うことで同じ効果を得られる”標準”を作り、改善活動の主役である店長・スタッフさんの知恵と工夫を用いて日々更新をすることで店舗が良くなり、スタッフさんの働きがいにもつながると思います。

正しく認識してもらうことは重要ですね。

改善活動の趣旨・目的を理解いただければ、お客様はもちろん、”スタッフさん自身のためにもなる”とわかってもらえるはずです。
改善によって時間が生まれれば、「売り場を変更する時間がない」「新人さんの教育の時間がとれない」「季節の売り込み方を考える時間がない」といった悩みも解消し、お客様のため、スタッフさんのための時間が得られるのです。

店舗はどのようにコミュニケーションをとっていますか?

改善を実践している店舗に赴いて、直接話を聞く場合もあります。また、改善会議では実際に改善を行う店舗からリアルタイムで中継もします。これは、改善を行う90店舗が横のつながりが持てていないという意見から行った試みでもあります。
実際に他の店舗のスタッフさんもこういう状態で困っていて、改善によって悩みが一つ解決したという成功事例を共有してもらうのですが、それを店長やスタッフさんなどの現場のリアルな声で伝えるように工夫しています。

中継をしているんですか?

午前中は中継、午後は報告会にして、2部構成で行っています。インタビュー者・マイク持ち・撮影映像の確認という役割分担で進めています。会議で私たちが伝えて、言葉が間接的になってしまうのを防ぎたいという思いもありますが、改善推進課の私たちから言うと、指示のように受け取られてしまうこともあるので、現場の声を直接伝えることに注力しています。

あらゆる部署・業務の経験を活かすことができる。

改善推進課の環境について教えてください。

上司は店舗運営でエリアマネージャーを経験していたので、知識・経験だけでなく、店長とのつながりを作るのがとても上手い方です。店長の得意分野や特徴なども把握していて、現場の意見を聞きたいときも、「このことならあの人に聞けばいいよ」とすぐにアドバイスをくれます。前身の部署から一新されているので、他の部署と連携しながら、みんなで部署をイチから作り上げる面白さがあります。

これからの展望について教えてください。

まずは店舗のことから取り組んでいますが、商品部や物流部といった様々な部署と連携して会社全体の見直しを行うのはこれからです。他にも、先ほど例として挙げたシフトの自動作成ツールの導入のようなDX関連も進めていく予定です。
さらに、新店舗出店の改善活動も進めています。これまで搬入リーダーが何ヶ月も準備していたやり方を改善して、マニュアルを作成して共有すれば事業拡大のスピードも加速します。これからどんどん、あらゆる部署、あらゆる業務と連携していく事になると思います。

今後の目標について教えてください。

いずれはまた店舗運営に戻って、ここで学んだ知識を活かしたいと思っています。私は人生初のアルバイトがダイソーで、そこでスタッフさんに育ててもらえたからこそ、今があると思っています。お客様の声を直接聞くことができるのは、やはり店舗運営です。新店舗のオープン時はお客様が来てくれるかなと不安な気持ちも少なからずあります。
そんな時に足を運んでくれるお客様やリピーターになってくれる方がいらっしゃると、とても嬉しかったです。他ではなくダイソーを選んでくれる方たちを、身近な場所で大切にしていきたいと思っています。

最後にメッセージをお願いします。

ダイソーは世界の生活インフラを目指す上で商品をワンプライスで販売することが使命です。それに対する熱い思いをどの社員も持っています。円安など色々な状況があっても、新業態などを順次展開して成長を続けています。
改善推進課が行うのは”カイゼン”なので、日々の小さな困りごとから全社的なこと、部署内の課題、商品開発や利益についてなど、それらの様々なことに携われる部署です。日々、「これをしたら少しでも楽になる」と思っている方がいれば、この部署でならそれが実現できます。どの部署の経験でも活かすことができ、やりがいを感じることができるのも、この部署の特徴だと思います。

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