やっぱり気になるのは、大創産業へ入社した後のキャリアの流れ!今回は、直近でチーフバイヤーへと昇格されたSさんに、キャリアの経緯や昇格後の気持ちの変化、理想のキャリアを描くためのポイントをお伺いしました。
商品本部 チーフバイヤー S.Kさん
2013年に新卒で入社。神奈川や埼玉、愛知、大阪、アメリカの各店舗で運営経験を積み、入社5年目に商品本部へ異動。その後5年間、バイヤーとしてさまざまな商品開発に携わり、23年7月チーフバイヤーへと昇格。
チーフバイヤー昇格おめでとうございます。率直な感想をお聞かせください。
昇格のお話をいただいた時の感想は、正直に言うと予想外で驚きました。キャリアアップしていきたいという想いはありましたが、自分の中ではまだ少し早いなという気持ちもあったので。
ただ、“役職が人を育てる”とも聞きますので、今はとにかく頑張ってみようと思っています。
バイヤーとチーフバイヤーの違いについて、どのように感じていますか?
一番感じる違いは、仕事に対する意識ですね。バイヤーが仕事に取り組む際に、過程はもちろん大切ですが、チーフバイヤーになると、仕事に対して“結果を出す”という要素がさらに重要になります。
過程だけではなく、数字としても責任を果たす必要があります。私自身、「なんとかなるか」という考え方から、「なんとかしないといけない」という意識がさらに強くなりました。
昇格できた理由、評価されたポイントはどこだと思いますか?
「どうしたらいいですか?」と上司に答えを求めるのではなく、「私はこうしようと思っています」という姿勢で、日頃から主体的な考え方や行動を意識していたため、その点が評価されたのではないかと思っています。
それに加えて、“判断力”と“決断力”の早さについても、バイヤーとして必要不可欠な能力です。商品本部でキャリアを築いていくためには、こういった能力を身につけていくことが非常に重要なことだと感じています。
チーフバイヤーに昇格するまでのキャリアの経緯を教えてください。
入社後の5年間は、関東や東海、関西の各店舗で、店舗運営に携わっていました。最後の2ヵ月間程は、研修も兼ねてアメリカの店舗に在籍していたのですが、そこでの勤務中に商品本部への異動が決まりました。そこから5年間、バイヤーとして商品開発に携わり、23年7月からはチーフバイヤーとして、後輩社員の教育などを行っています。
バイヤーとして、これまでどういった商品開発に携わってこられましたか?
異動後の最初の半年間はプラスチック商品の開発に携わりました。その後、DIY商品やお正月、子どもの日などの季節ごとのイベント商品、そして、3年目にはカーテンやスリッパなどのリビング関連の商品開発を担当していました。現在は、文房具の商品開発に携わっています。あっという間の5年間でした。
バイヤーに転身してからの一番の成功談を教えてください。
ハンガーの商品開発に携わった時が一番印象に残っています。DAISOのハンガーの種類が少ないという課題からのスタートでした。「思うようにやってみなさい」という上司の後押しもあり、アルミのハンガーなどの今までになかった素材をどんどん取り入れることで、売上も売り場も拡大させることに成功しました。
前年比100%超えの数値を出すことができ、ハンガーでそこまでの売上をあげられた前例がなかったので、評価していただけたのを覚えています。裁量の大きな会社なので、新しいことにも挑戦しやすかったですね。
バイヤーには、もともと興味があったのですか?
バイヤーへの異動は、一番想像していなかったですね(笑)。目立つのが苦手な私にとっては予想外でした。どちらかと言えば、開発営業に興味があったくらいです。
ですが実際に働いてみると、バイヤーとしての仕事の面白さに気づくことができましたし、商品の流行にも敏感になり、私生活の面でも変化を感じるようになりました。今はとても楽しく、満足しています。
配属前と後でのSさんの中の気持ちの変化を教えてください。
バイヤーは、会社の中核である仕事の一つです。店舗運営の時は、多くても30店舗程の管理を行ってきましたが、バイヤーは大創産業が運営している約6000店舗の店頭に並ぶ商品を開発するわけですから、必然的にその全ての店舗に影響してきます。規模感の大きさを感じましたし、責任感もより意識するようになりましたね。
バイヤーに対するイメージの変化はありましたか?
私が店舗運営の時に、バイヤーの方がテレビに出演していたことがあったのですが、今思うと、やっぱり華やかな部分が強く印象に残っていたというか…(笑)。
ですが、いざ自分がバイヤーとして働いてみると、裏ではこんなにも苦労しているんだなと実感しましたね。物流事業、海外事業、品質管理など、いろいろ部署と連携することも多いですし、もちろん各仕入先様などの社外の方たちとも関わっていかなければならない仕事です。働き方もイメージも、180度変わったように感じます。
今でも開発営業に興味はありますか?
自分の担当している文房具のカテゴリーの中で挑戦してみたいことを見つけたので、今のところはないですね(笑)。ただ、いつかは物流事業にも挑戦してみたいという気持ちはありますね。業務上、関わることが多く、面白そうだなとは感じています。そういったいろいろな挑戦を社内で実現できるのが、大創産業の強みだと思います。
今後の目標を教えてください。
より広い視野を持って、後輩の教育をしていきたいと考えています。今、活躍している、もしくはこれから入社してくる世代の方たちをどのように育成し、まとめていくか。そういった能力を高めていきたいですね。もちろん、自分自身の成長と並行して進めていくつもりです。
理想のキャリアを築くために大切なことはなんでしょうか?
商品本部におけるキャリア形成のお話になりますが、“100 点じゃなく80点を幅広く”ということが大切だと考えています。もちろん、全ての業務で100点をとれるならそれに越したことはありません。
ですが、業務内容が幅広く、多くのことを一人でこなせるようにならなければならない商品本部では、さまざまな仕事に対して一定の水準を保たなければなりません。得意な分野を一点集中するのではなく、視野を広げて活躍していくことが、理想のキャリアを築くためには重要なのではないでしょうか。
最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。
アルバイトや勉強、遊び、なんでも結構です。大学生活を振り返った時に、「自分はこれを成し遂げた」というものを1つ答えられるようにしておくことが大事だと思います。
今の時点で、目標がなくても大丈夫です。大創産業に入ってから、いろいろな仕事を見て、挑戦し、経験を積んで、成長していってください。私自身もこれからもっといろいろなことに挑戦していきたいと考えています。あなたもきっと、やりたいことが見つかるはずです。