2024.08.27

【25年新卒内定者イベントへ潜入取材】
現役社員と本音で話せる!?
「座談会」詳細レポート①(前半)

2024年6月に2日間にわたって大創産業東京本部にて開催された「25年新卒内定者イベント」。中でも大いに盛り上がった、1日目の現役先輩社員との座談会の様子を前半・後半の2回にわたってご紹介します!

【店舗運営本部】
入社後、誰もが経験する店舗運営業務には、
その後のキャリアにつながるヒントがたくさん!

店舗運営本部は、大創産業の根幹を支える要の部署。

先輩社員:みなさん、はじめまして!これから紹介するのは私が所属する店舗運営本部についてです。みなさんも入社したらまずは店舗運営本部に配属になり、各店舗で店長を目指すことになると思います。私も入社後に店舗運営本部に配属になり、2年目で店長になりました。最近、SV試験に合格したので、今はSVになる準備を進めているところです。

店舗運営本部とは、その名の通り、ダイソー店舗の運営を行う部署です。小売業を営む大創産業にとって、私たちの部署は会社全体を支える要の部署なんです。

日々の仕事を簡単にお伝えすると、商品の入荷対応や陳列・管理をしながら、スタッフさんたちと一緒に売り場をつくり、店舗を運営します。店長になるとバックヤードでシフト管理や発注などをしているイメージかもしれませんが、実際はちょっと違うんですよ。

内定者Aさん:店長の仕事は管理するだけじゃないんですか?

先輩社員:実は、店長は積極的に現場に出ています。私も出勤したらまずは売り場を巡回します。今はインバウンドが増えているので、まとめ買いをしていく外国のお客様が多いんです。実際に見ないと品切れを起こしそうなところがわかりませんから、午前中はしっかり売り場に出て、そこで得た情報を基に午後は発注などを行います。売り場を見て回るとレイアウト変更などのヒントも得られるので、とても大切なんですよ。

内定者Bさん:残業はありますか?

先輩社員:気になりますよね(笑)。残業は無いことはないです。正確に言うと、店舗や時期によって変わります。ハロウィンやクリスマスの時期が一番の繁忙期ですが、この時期は業者の方もまとめ買いをするので、朝あった商品が帰る時にはなくなっていることも珍しくありません。閉店後に翌日に向けた補充をしていると、どうしても残業になりますね。

内定者Cさん:シフト管理って大変なイメージがあります…。

先輩社員:仕組みさえ作っておけば大丈夫ですよ!例えば、突然休むことが多いスタッフさんがいるのであれば、事前にシフトを調整して欠員がでない体制をつくっておく。それから近隣店舗と連携して、欠員時に応援し合えるような仕組みを用意しておくのも一つの手です。店舗が違ってもお互いに助け合えるので、ストレスに感じることはないですね。

内定者Dさん:SV試験とはどういうものですか?

先輩社員:エリアの店舗を管轄できるかどうかを判断する試験なので、店長試験より難易度は上がります。継続して現場に3年以上いる社員が必須で受ける試験で、SV試験を受ける前に他部署に異動になった人は対象外です。

内定者Eさん:一番大変なこと、苦労することはなんですか?

先輩社員:私は、上司からの指示をどうやってスタッフさんに上手く伝えるかを悩んでいて、そこが一番苦労していることかもしれないです。「これって現場でやるべきなの?」と、素直に納得できないことは特に苦労しますね。そんな時は同期や先輩に相談してアドバイスをもらっています。相談しやすい人ばかりなので助かっています。

内定者Fさん:先輩はどんな未来予想図を描いていますか?

先輩社員:私は、上司に希望部署を聞かれても「店舗が楽しいから今のままがいいです」と答えるほど、入社からしばらくの間、他に行きたい部署がありませんでした。しかし最近、新人スタッフさんの教育が好きなことに気が付いて、今後は新しく採用した人を教育する仕事に携わりたいと思っています。

もし、現段階で希望する部署が明確に決まっていなくても大丈夫。店舗業務の中にはいろいろな要素が詰まっていますから、真剣に取り組むうちに、私のように本当に進みたい道が見つかると思います。他部署の人と積極的にコミュニケーションをとって、どんな仕事があるのかを知ることも大切です。コミュニケーションが得意でなければ、自分から挨拶をすることを心がけてみてください。それでは、店舗でみなさんに会えるのを楽しみにしていますね!

【商品本部】
売り場の事をよく知っているからこそ、
ダイソーらしい商品を生み出すことができる。

流行も先取りしながら、「買ってよかった」を生み出す部署。

先輩社員:みなさん、こんにちは!私からは商品本部についてお伝えします。商品本部は、新商品を作る他に、作った商品の発注管理なども行います。部署内には品質管理担当やパッケージなどのデザイン担当、バイヤーには国内と海外をそれぞれ担当している人がいます。

私の仕事はバイヤーなので、メーカーさんと商談もしますし、サンプルを取り寄せて、メーカーさんと一緒に新商品を作ったりしています。ちなみに、みなさんの中に商品本部に興味がある人は…おお、結構いますね(笑)。では、さっそく質問を受け付けましょう!

内定者Eさん:これまでどんな商品を作りましたか?

先輩社員:ダイソーの店頭に並んでいる野菜ペンケースって知っていますか?それは私が作りました。バイヤーも実際に売り場を見に行くのですが、お客様から「この商品可愛くていいですよね」と話しかけられると、本当に作ってよかったなと思います。

内定者Aさん:商品本部へ配属となるために心がけていたことはありますか?

先輩社員:実は1年目からバイヤーになりたいと思っていて、その話を先輩にしたら「商品知識をいっぱい身に付けた方がいいよ」と、アドバイスをもらったんです。それから、どんな商品に対しても興味を持つようにして、売り場の様子もよく観察していました。

内定者Aさん:売り場での経験は今の仕事に役立っていますか?

先輩社員:とても役に立っています。例えば「パッケージが大きすぎて並べにくかったな」という実感や、「お客様にもっとこうしてほしいと言われたな」という経験など、そういう実体験をたくさん持っていると、新しい商品を作る時にとても役に立ちます。

内定者Fさん:新商品が生み出されるまでの流れを教えてください。

先輩社員:物にもよりますが、商品化までに半年から1年ほどかかります。「こういう商品を作れませんか?」とメーカーさんに提案する場合もあれば、逆にメーカーさんから提案されることもあります。商品仕様や品質の他、価格やパッケージも各担当者と一緒に検討しますし、どういう状態で箱詰めして物流に乗せるかまで考えるので、時間がかかるんです。

内定者Bさん:半年もかかると流行の商品は間に合わないのではないですか?

先輩社員:鋭い(笑)!確かに、流行ってると気づいてから作るのでは遅い場合もあります。でも、商品には2種類あるのをご存じですか?ダイソーのロゴが入った自社オリジナル開発のPB(プライベート・ブランド)商品とメーカー開発で他社でも販売しているNB(ナショナル・ブランド)商品です。NB商品は他社の実績もあるのですぐに販売できます。なので最初はNB商品を店頭に並べて、その裏でPB商品を進める場合もあるんです。

内定者Cさん:私は流行に疎いのですが、どうやって流行を調べていますか?

先輩社員:InstagramやTikTokといったSNSの他、流行っているものは意外と周りの誰かが使っているので、その人に感想などを聞いたりします。あとは広報課から「最近、ダイソーのこの商品がインフルエンサーに紹介されました」とか「今この商品がバズっている」という情報が毎週送られてくるので、それも参考にして新色を増やす検討などもしますね。

内定者Dさん:商品本部は狭き門に感じるのですが、何名くらいいるのですか?

先輩社員:全部で7万商品くらいあるんですけど、逆に何名いると思います(笑)?正解は40名くらいです。1人で何千、何万というアイテムを担当する場合もあるので、これからメンバーがもっと増えていく部署だと思います。だから狭き門と言うより、チャンスがある部署かもしれません。希望する方は人事などにも積極的に伝えてみてください。

内定者Eさん:商品開発に関連することを学生時代に学んでいたのですか?

先輩社員:私は経済学部でしたし、デザインとか専門的な事は学んでいませんでした。商品に対する愛があれば大丈夫(笑)。ただ、商品化する、しないといった判断力は必要です。また、商品展開の意図をしっかり伝えられないと、想像と違う陳列になってしまうことがありますから、コミュニケーション力も磨いておくと良いと思います。

内定者Cさん:新商品のアイデアはどうやって集めていますか?

先輩社員:バイヤーはけっこう出張があり、私も年に2回は中国の交易会というイベントに参加しています。交易会は、メーカーや工場が開発した新商品の展示会のようなものです。そこで新商品を見つけたり、企画を形にしてくれそうなメーカーさんを探したりしています。もちろん、日本のメーカーの工場に出向くこともありますし、食器ならヨーロッパの展示会に行っている人もいます。いろいろな場所に出向いて情報を集めていますね。

内定者Cさん:海外にも行くなら外国語のスキルも必要ですよね?

先輩社員:中国は現地のダイソーのスタッフが通訳として来てくれますし、語学堪能なメーカーの担当者と一緒の場合もあります。海外事業部の方たちもサポートしてくれるので、一度も困ったことがないですね。もちろん、英語などが得意な方はそのスキルを活かせますよ。

短い時間でしたが、たくさんの質問ありがとうございます!また会える日を楽しみにしていますね!

【事業開発部】
社内外のあらゆる人たちと関わりながら、
会社の未来のために、様々なことに挑戦する。

外部との橋渡し役として、会社の未来に大きく関わる部署。

先輩社員:こんにちは!たくさん話を聞いて疲れていないかな(笑)?私からは事業開発部についてお伝えしますね。事業開発部の仕事を簡単に言うと、「どうすれば会社が成長して事業継続ができるようになるか」、そして「世界のために何を頑張るべきなのか」を考えて実行しています。

会社の成長に足りないものがあれば、補完するための情報を銀行や証券会社、投資ファンドなどから収集します。外部から得た情報が自社に合う内容ならば、それを取り入れるために社内の関係者と調整を行ったりもします。一つ例を挙げるとすると、海外出店がわかりやすいかもしれません。外部から「この国・地域は、今後の経済成長が見込める」という情報を得たら、社内の関係者に情報を共有して、必要に応じてプロジェクト化なども行います。

内定者Bさん:海外展開の方針なども決めているのですか?

先輩社員:私たちの部署に海外展開の決定権はないので、有益な情報を得たら関係者に橋渡しをする「パイプ役」のような役割を担っています。それから海外展開の話はあくまで一例であって、他にSDGsを推進するなど、さまざまな業務にも関わっているんですよ。

内定者Bさん:会社全体に関わることに携わっているのですね。

先輩社員:そうですね。SDGsの話で言えば、世界中で環境規制への取り組みが年々厳格化されています。せっかく世界に出店しても、出店した国の環境規制から逸脱していたら、その国での営業が難しくなります。そうならないために、数年後の世界情勢を見越してリスクヘッジの準備をしておきましょうと社内で音頭をとるような感じです。

内定者Cさん:近年の円安などの対策も行っているのですか?

先輩社員:おっしゃる通り、近年、円安の影響で物価がどんどん上がっていますよね。ダイソーも海外から輸入している商品や原材料があるので、その影響は受けています。今まで100円だったものが200円や、それ以上になってしまったらお客様への価値提供も下がってしまいます。だからその対策なども行っています。

内定者Fさん:直近では、外部からどんなことを取り入れましたか?

先輩社員:サステナビリティの一環で、今年からCO2の排出量を測るシステムを導入するのですが、それが一番最近の事例ですね。CO2の排出量は明確に数値化できるなど、指標がはっきりしています。よく、環境に配慮した商品とか、ソーラーパネルを導入しましたって話を聞くけど、実際にどれだけ環境に影響を与えているのかがわかりにくいですよね。それに比べてCO2の排出量は、わかりやすく世界にアピールできる指標だと思います。

内定者Dさん:世界への新規出店について興味があります。

先輩社員:昨年はインド、今年はブルネイ、先月(5月)はグアムに出店しました。グアムはアメリカだから既に出店している国ですが、どんどん出店国数を増やして、世界中の人にダイソーを知ってほしいと思って進めています。そういえば、大リーグの映像でも、バッターの背景にダイソーの看板がよく映っているのをご存じですか?今はアメリカに注力するという会社の方針がありますが、これから世界中で活躍するチャンスが増えていきます。

内定者Aさん:どういう経緯で今の部署に配属になったのですか?

先輩社員:大創産業には配属の希望などを伝えられる自己申告制度もあるのですが、私は特に希望していたわけではなく、突然決まりました(笑)。入社3年目の異動がはじまるタイミングで、部長に呼ばれて事業開発部の前身の改善推進課に配属になったんです。

内定者Aさん:戸惑いはなかったのですか?

先輩社員:戸惑いと言うより、ずっと店舗勤務だったからPCの前に座って仕事をすることに慣れなくて、しばらくソワソワしていました(笑)。前身の改善推進課も、今の事業開発部も大創産業の中では新設部署。新しくてまだ人数も少ないですが、その分、色々な事にチャレンジできます。私自身も楽しくやれているので、この仕事で良かったと思っています。

内定者Fさん:入社したらこうした方が良いなど、アドバイスをください。

先輩社員:趣味は持っておいた方が良いと思います。私の紹介資料の写真がビールになっていますが、毎日2L飲むほどビールが大好きです(笑)。先日の北海道出張でもジンギスカンを食べながら現地のクラフトビールをたくさん飲みました。そうやってリフレッシュできる趣味を持っておくことも、働くうえでは必要な事だと思います。

事業開発部の説明は難しいから、少しフワフワした話になってしまったけれど、いろいろなことに自ら挑戦できる、やりがいのある仕事であることは間違いないです。会社の今後に関わるような場面に直面することもありますから。最後は趣味の話になってしまったけど、お話しできて楽しかったです!またみなさんと会えることを楽しみにしていますね。

【グローバル改善推進課】
「改善」は、会社を成長させるだけじゃない、
お客様と従業員を笑顔にする大切なミッション。

オペレーションと売り上げの2軸で改善を進める部署。

先輩社員:みなさん、よろしくお願いします!私からはグローバル改善推進課についてご説明しますね。すごそうな名前の部署ですが、何をしているかと言うと、グローバルに改善を推進しています。名前そのままですね(笑)。もう少し具体的に言うと、会社を存続させていくために、オペレーション改善と売上改善の2点を軸に仕事をしている部署になります。 会社が存続するためには利益が必要ですが、利益を上げるためには売り上げを上げることと、経費を下げることの2点が重要となります。なので、経費を下げるためにオペレーションの改善をして、売り上げを上げるための改善も行います。私たちが直接何かをするのではなく、店舗にいる方々が改善をできるように考え方の指導などをしているんです。

内定者Cさん:改善って大切なことなのですね。

先輩社員:そうなんです。改善と言うと、自動車メーカーのトヨタさんの「カイゼン」が有名ですが、それを参考にすることもあります。自動車メーカーと小売業とでは業種は違いますが、応用できることはたくさんあるんです。私たち小売業以外でも、役所や病院など、あらゆるところでトヨタ式のカイゼン活動は活用されていますよ。

内定者Fさん:実際にどんな改善をしているのですか?

先輩社員:例えば、お店のスタッフさんが忙しそうにしていたら、声をかけにくいし、お店に来ても楽しくないと思うかもしれないですよね。そうならないために、まずはスタッフさんが働きやすい環境を作ってストレスを軽減させます。改善は、お客様のために行いますが、一緒に働く人たちのためでもあるんです。

具体的には、入荷時の商品の仕分け方を変えました。今までは1つの商品を品出ししたらバックヤードに戻って別の商品を品出しするというように、移動が多かったんです。品出ししやすいようにまとめて入荷することで、品出しにかかる移動の回数を減らしました。この効率化で商品補充が間に合わないという問題も解消しました。

内定者Cさん:事前準備の方法を変えたのですね。

先輩社員:その通りです。事前準備って、店舗業務だけでなく、どんな仕事でも大切な事だと思っています。よく、会議を成功させるためには、事前準備が8割って言いますよね。私も準備に力を入れるタイプなので、会議では資料の準備に一番力を注いでいます。事前に準備しておくことで、スムーズに物事が運ぶなど、改善できることはたくさんあるんですよね。

内定者Eさん:スタッフさんのストレスを軽減させるって大変そうですね。

先輩社員:そうですね。全国に何万人といるスタッフさんの1人ひとりの声を集めるだけでも大変ですし、収拾がつかなくなります。なので、地区ごとに特に困っていることを集めて、その解決に向けた進捗確認を私たちの部署が行っています。最終的にはスタッフさん1人ひとりが誰でも入力できるご意見箱のようなものを作りたいと思っています。

内定者Aさん:ダイソーの商品で好きな商品はありますか?

先輩社員:オリジナルのトレーディングカードゲームの「蟲神器(むしじんぎ)」が好きです(笑)。 カードゲーム業界でも話題になっていて、今年の夏には第4弾が発売されます。リアルなイラストが使われていて面白いので、ぜひ売り場で見てみてください(笑)。

内定者Cさん:今の部署に異動するきっかけはあったのですか?

先輩社員:もともとスタッフさんの働く環境を変えたいという思いがあったので、入社3年目の人事面談では、店舗マニュアルの整備などを行っていた当時の運営企画課に行きたいと伝えました。すると「改善はどう?」って聞かれたんです。実は、入社2年目で地区の改善担当をしていたのですが、その時に向いていると思われたようです。そう考えると改善担当になったことがきっかけだったのかもしれませんね。

内定者Cさん:部署移動では引っ越しもしたのですか?

先輩社員:そうですね。今は内示が出てから2~3週間で引っ越しをする感じだと思いますが、当時はもう少し期間が短かったので大変でした(笑)。大創産業は、どんな変化にもすぐ対応するスピーディーな文化があるので、何事もスピーディーです。グローバルに展開する上でスピードはとても重要ですから、変化のスピードに慣れることも大切だと思います。

それでは、そろそろ私の話は終わりにしますね。最後のスピードの話はどの会社でも同じことが言えると思います。大変だと思うけど頑張ってください!またここにいるみなさんに会えることを願っています!ありがとうございました。

【次回後半に続く】
今回は座談会前半の「店舗運営本部」「商品本部」「事業開発部」「グローバル改善推進課」のお話をお届けしました。次回後半は、「300円SHOP運営課」「グローバルデザイン課」「財務経理本部」「情報システム部」の座談会の様子をお伝えします!

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